お役立ち情報

帯電防止作業服について

ユニフォームでよく使われているカラーのイメージをあげています。
次回のユニフォーム選びにお役立て下さい。

目次
  1. 静電気による爆発、火災の防止対策
  2. JIS T8118※1に定める静電気帯電防止作業服についての解説
  3. 静電気の発生
  4. 半導体の静電破壊について
  5. 静電気対策の概要

静電気による爆発・火災の防止対策

平成7年1月26日の労働安全衛生規則の一部を改正(平成7年労働省令第3号)されました。要約すると以下のようになります。

本来は、引火性の物の蒸気、可燃性ガス、可燃性の粉塵が存在して爆発または火災が生ずるおそれのある場所については、通風、換気、除じんなどの措置を講じなければなりません。

(則第261条)
今回の改正により、このような措置を講じても、なお、引火性の物の蒸気などが爆発の危険のある濃度に達するおそれがある場所に於いて作業を行うときは、労働者の身体、作業服などに帯電する静電気を除去するために、静電気帯電防止作業服及び静電気帯電防止作業靴を着用させるなどの措置を講ずることとされました。
  1. 静電気帯電防止作業服には、JIS T8118(静電気帯電防止作業服)
  2. 静電気耐電防止用作業靴には、JIS T8103(静電気帯電防止安全・作業靴)

上記の規格がありますので、この規格に適合するもの又はこれと同等以上の性能を有する物を使用する必要があります。
尚、このような場所において使用する電気機械器具は、防爆構造としなければなりません。
(則第280条、第281条、第282条)

JIS T8118に定める静電気帯電防止作業服についての解説

解説概要
  1. 素材については、導電糸を一部に使用した帯電防止繊維を裏地も含めて使用すること、やむを得ず補強のための裏地やポケット裏地で帯電防止素材でない生地を使用するときは、その面積が帯電防止作業服の表面又は裏面露出面積のそれぞれ20%を越えないものとすることと定められています。
  2. 裏地付き帯電防止服(わた入りの防寒服など)の生地は、表地及び裏地についても帯電防止織編物を使用し、原則として裏毛生地(ボア)は使用しないこと。やむを得ず、襟、袖口などに帯電防止織編物でない生地を使用する場合は、その面積が帯電防止服の表面又は裏面露出面積のそれぞれ20%を越えないものとする。
  3. 金属製付属品(ボタン、ファスナを掛けた状態)においては直接外側に露出しない構造にすること

静電気の発生

静電気の発生について
  1. 静電気発生の簡単な原理
    ホテルの廊下の絨毯の上を歩いていてからドアの取っ手に触るとピックと電撃を受けたり、OHPシートから紙が離れ難いなどの経験はほとんどの人があると思いますが、これが「静電気帯電」によるものであります。全ての物質は「電荷」を持っています。電荷には正と負の2種類があり、同種のものは反発し、異種のものは吸引する性質があります。物質が中性の時は正・負の電荷の量が等しいが、他の物体と摩耗したりすると、両者の間に電荷のやり取りが行われ、結果として正・負の電荷の過不足が起こるために、一方が正に、他方が負に帯電すると考えられている。
  2. 静電気発生の要因
    静電気は摩擦・接触(剥離)・誘導などの課程を経て発生する。
    • A.摩擦帯電
      衣服の擦れ、床と靴の摩耗などの2つの絶縁体が摩擦されることによって発生する静電気の現象を摩擦帯電といい、摩擦を強く行えば帯電量は増加する。摩擦帯電接触の効果から生ずるもので、「接触点が増加される接触帯電」と考えられます。
    • B.接触(剥離)帯電
      プラスチックに貼られた保護シートを剥ぎ取るときのように、2つの物体の接触・分離(剥離)によっても帯電する。固体が接触したときに生じる静電気は、図1のような過程の連続現象として一般に説明する。(あ)は帯電していない物体AとBが離れて位置している状態。(い)はAとBが接触した状態で、電荷がA−B間を移動し接触面では平衡状態にある。(う)は平衡状態にあるAとBの界面が分離された状態で、移動した電荷はそのままA及びBに残り帯電する。
    • 接触帯電図式説明
    • C.誘導帯電
      静電気は、このような接触、摩擦という物理現象以外に誘導現象によっても発生する。これは、電位の異なる物体間に存在する電界(電磁場内)に物質を挿入した場合に発生するものであるが、挿入された物質が、電気的に導体(導電体)であるが、絶縁体(非導電体)であるかにより、その現象が異なる。

衣料品における静電気の影響

静電気そのものが古くて新しい現象であり、「静電気がなぜ起こるか?」という問いに対して現在の科学者はまだちゃんと答える事ができません。ただ、どんな場合にどんなふうに静電気が発生するかについては多くの研究が行われています。合成繊維やプラスティック静電気を帯電しやすいのは一言でいうならば、発生した電荷が逃げにくいためであります。この機構は2つの物体を接触させると電子やイオン(電子を帯びた分子)に対する親和性が異なるために2つの物体の間に電子やイオンの移動がおこり、片方が+にもう片方に−に帯電した状態が生じます。次に2つの物体を引き離すと、その分離課程で一部+電荷と−電荷の再結合が起こりますが残りの電荷はそのまま残留することになり、残留電荷が大きいほど、我々は発生静電気が大きいと言う訳です。

衣料品に静電気発生すると、脱衣時パチパチしますが、これは人体と衣服が接触するからであります。

半導体の静電破壊について

作業服を着用した人間が種々の作業をした場合、作業服−下着−肌着−人体の系で摩擦が起こりそれぞれに静電気が発生します。先の爆発事故を防止するため以外にも半導体を扱う職種においては、取り扱う半導体製品を静電気による静電破壊から守るためにも静電気帯電防止作業服を着用する必要があります。

静電気対策の概要

衣服に関連する事項として、静電気帯電防止作業服は静電気発生の少ない材質を使用し、発生した静電気はすみやかに除去する必要があります。

  • ※1 JIS T8118
    静電気による爆発火災防止対策の充実を図るために制定された労働安全衛生法施行例の一部であり、「労働者の身体、作業服など帯電する静電気を除去するための静電気帯電防止作業服」の性能基準です。
    JIS T8118の基準値→帯電電荷量 0.6μc/着以下

お役立ち情報

取り扱い商品ご案内

ご案内・ご相談窓口

株式会社にしみ
〒540-0003 大阪市中央区森ノ宮中央1丁目19番18号
TEL:06-6942-0591
FAX:06-6942-2984

東京営業所
〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町7番2号
TEL:03-5643-7065
FAX:03-5643-7066